「サーバーが落ちてサイトが見られない」「アクセス集中でサーバーがダウン」。ニュースやSNSでよく聞きます。
でも「サーバーって、そもそも何?」「普通のパソコンと何が違うの?」は、意外と説明できない。身近なたとえで整理します。
サーバーとは、「何かを求められたら、それに応えて提供する側のコンピューター」のこと。
英語の serve(提供する・給仕する)が語源で、レストランの「サーバー(給仕係)」と同じ。
あなたのスマホやパソコン(=注文する客)からの「このページを見せて」というお願いに、データを届けて応えるのがサーバー。ネットの向こう側で、リクエストに応え続けている裏方です。
レストランでたとえると一発で分かる
サーバーの関係は、レストランそのものです。
- お客(あなたのスマホ)が「このページください」と注文する
- ウェイター兼厨房(サーバー)が注文を受けて、料理(データ)を用意する
- できあがった料理(Webページ)をお客に届ける
注文する側を「クライアント」、応える側を「サーバー」と呼びます。あなたがスマホでサイトを開くたびに、この「注文→提供」が一瞬で行われている。これが「クライアント・サーバー方式」という、インターネットの基本の仕組みです。
普通のパソコンと何が違う?
中身は同じコンピューターですが、役割と作りが違います。
人が操作する
- 1人が作業に使う
- 画面・キーボードで操作
- 時々電源を切る
大勢に応え続ける
- 大量の相手に同時対応
- 24時間つけっぱなし
- 止まらない作りを重視
サーバーは「たくさんの相手に、休まず応え続ける」のが仕事。だから、止まりにくく、大量のアクセスをさばける頑丈な作りになっています。専用の部屋(データセンター)にずらりと並んでいることも多い。
いろんな種類のサーバー
「サーバー」と一口に言っても、役割で名前が変わります。
| 種類 | 役割 |
|---|---|
| Webサーバー | Webページを届ける |
| メールサーバー | メールを送受信・保管する |
| ファイルサーバー | ファイルを保管・共有する |
| データベースサーバー | データを整理して保管する |
たとえば「メールが送れない」ときは、メールサーバーに問題があるのかも、という見当がつくわけです。
「サーバーが落ちる」って何が起きてる?
ニュースでおなじみのこの言葉。主な原因はこのあたり。
アクセス集中でパンクする
人気チケットの発売やテレビ放送の直後に「サーバーが落ちた」と言うのは、一度に注文(アクセス)が殺到して、サーバーがさばききれなくなるから。レストランに客が一気に押し寄せて、厨房がパンクするのと同じ。これを防ぐため、複数のサーバーで負荷を分けたり、[CDN](/article/cdn-toha)で世界中に配信を分散させたりします。
クラウドとの関係
最近は「自前のサーバーを持つ」より「借りる」のが主流です。
- 昔:会社が自分でサーバー機を買って、社内に置いて管理した(オンプレミス)
- 今:クラウドで、必要なだけサーバーを借りる(AWS、Google Cloudなど)
クラウドとは、ざっくり言えば「他社が用意した巨大なサーバー群を、必要な分だけ借りて使う」仕組み。自分でサーバーを買って管理する手間がいらないので、今はこちらが当たり前になっています。
よくある誤解
- 「サーバー=特別なすごい機械」→ △。中身は高性能なコンピューター。魔法の箱ではなく「応える専門のPC」
- 「サーバーは1台」→ ✕。大きなサービスは何百台ものサーバーで動いている。1台落ちても他がカバーする作りが普通
- 「サーバーが落ちた=ハッキング」→ ✕。多くは単なるアクセス集中や機器トラブル。攻撃とは限らない