クラウドってなに?普通のサーバーと何が違うのか中学生にも分かるように説明|シンプリ

「クラウド上で動いてます」「クラウドに保存しました」って聞くけど、結局クラウドって何?普通のサーバーと何が違うの?を、たとえ話で一気にスッキリさせます。

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この記事の目次 8
  1. 「サーバー」ってなに?からいく
  2. 昔は「サーバーを自分で持つ」のが普通だった
  3. クラウドは「サーバー、レンタルにしようぜ」という発想
  4. オンプレとクラウド、何が違う?
  5. クラウドの代表的な会社
  6. クラウドにもいくつか種類がある
  7. クラウドの注意点(正直な話)
  8. まとめ

「データはクラウドに上がってます」

「うちのシステム、クラウドで動かしてるんで」

毎日のように聞くけど、クラウドって結局なんなの? と聞かれて答えられる人、意外と少ない。

「雲(cloud)」って言うけど、別に空に浮かんでるわけじゃないですよね。じゃあどこにあるの?という当然の疑問から、いきます。

クラウドは、「インターネットの先にある、誰かのコンピュータを借りて使う仕組み」のこと。
自分のパソコンや会社のサーバーじゃなく、遠くにあるバカでかいコンピュータを、ネット経由で借りる。
「クラウド」と言われてピンと来ない時は、「ネット越しに借りるコンピュータ」と置き換えればたいてい合います。

「サーバー」ってなに?からいく

クラウドの話の前に、サーバーの話を片付けます。

サーバーって、ざっくり言うと 「他のコンピュータからの依頼を受けて、何かを返すコンピュータ」 のこと。

たとえばあなたが Google を開いたとき、

  • あなたのスマホ → サーバー:「『ラーメン』で検索したい」
  • サーバー → あなたのスマホ:「はい、ラーメン店一覧です」

このやり取りで、依頼に答えているコンピュータが サーバー。Google の場合、世界中に何万台もあります。

ここだけ覚える

サーバー = 「リクエストに答えてくれるコンピュータ」
あなたのスマホやPC = 「リクエストする側(クライアント)」

昔は「サーバーを自分で持つ」のが普通だった

クラウドが流行る前(だいたい2010年より前)、会社がシステムを動かすには、自分でサーバーを買って、自分の会社に置くのが普通でした。

これを「オンプレミス」(on-premises、略してオンプレ)と言います。直訳は「自社の敷地で」。

オンプレ時代の流れ:

  1. サーバー本体を100万円とかで買う
  2. 会社の中の「サーバールーム」に設置する(クーラー必須)
  3. 専門の技術者を雇って、24時間体制で管理する
  4. 壊れたら自分で直す
  5. 容量が足りなくなったら、また100万円かけて買う

これ、しんどいですよね。初期費用ドカンとかかるし、専門家も必要だし、壊れたら自分で対応

特にスタートアップとか個人事業主だと、まずサーバー買うところで挫折する。

クラウドは「サーバー、レンタルにしようぜ」という発想

ここで登場したのがクラウドです。

「サーバー、自分で買わなくていいよ。うちが何万台も用意してるから、必要な分だけ借りていいよ」と、Amazon やGoogle、Microsoft が言い出したのが2006年頃。

これがクラウドの始まり。

オンプレとクラウド オンプレ(自社) 自分で買う・置く・管理する クラウド(借りる) バカでかいデータセンター ネット越しに必要な分だけ借りる

オンプレ(左)とクラウド(右)の違い

オンプレとクラウド、何が違う?

具体的に比較すると、こうなります。

項目 オンプレ(自社) クラウド(借りる)
初期費用 何百万円〜 ほぼ0円。すぐ始められる
月額 0円(電気代は別) 使った分だけ(数千〜数百万まで様々)
拡張 サーバー追加購入。数週間 設定変更で数分
縮小 売っぱらうしかない 設定変更で即0円に戻せる
専門家 自社で雇う だいぶ簡略化できる
壊れたら 自分で直す クラウド会社が勝手に直してる

オンプレが「家を建てる」だとしたら、**クラウドは「ホテルに泊まる」**みたいなイメージ。

家を建てるなら、最初に何千万円かかるし、メンテも自分。でも自由度は高い。 ホテルは、使った日数だけお金払えばいい。メンテは向こうがやってくれる。

クラウドの代表的な会社

世界の3強:

最大手

AWS(Amazon Web Services)

  • 運営:Amazon
  • 世界シェア約30%(業界1位)
  • Netflix、Airbnb、Twitter(X)など
2位グループ

Azure / Google Cloud

  • Azure:Microsoft の。企業向けに強い
  • Google Cloud:Googleの。AI・データ分析に強い
  • 合わせて世界シェア約40%

これ以外にも、さくらインターネットConoHaエックスサーバー など、日本の会社もクラウドサービスを提供しています。シンプリも、エックスサーバーが提供する環境(広義のクラウドの一種)で動いています。

クラウドにもいくつか種類がある

「クラウド」と一口に言っても、借りる範囲によって呼び名が違います。この3つは覚えておくと話についていきやすい

略称 フルネーム 何を借りる?
IaaS Infrastructure as a Service 土地(サーバーそのもの) AWS EC2、GCP Compute Engine
PaaS Platform as a Service 建物の骨組み(OS・開発環境込み) Heroku、Google App Engine
SaaS Software as a Service 完成した家(アプリそのもの) Gmail、Slack、Dropbox、Notion

ピンと来にくいかもしれませんが、たとえばあなたが普段使ってる Gmail も、Googleが提供している SaaSというクラウドサービスです。クラウドって、想像以上に身近にあります。

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「クラウドに保存」って具体的にどこ?

あなたがスマホでGoogleフォトに写真を上げると、そのデータは Googleが世界中に持っているデータセンター(巨大なサーバールーム)のどこかに保存されます。実在する建物の中のディスクに、ちゃんと物理的に存在する。
「雲(cloud)」と呼ばれますが、データは雲じゃなくて、ちゃんと地上の建物の中にあります。

クラウドの注意点(正直な話)

クラウドは万能じゃないので、正直なところを書いておきます。

  • データはよそ様に預けてる状態。情報漏洩リスクは0じゃない(実際、設定ミスで漏れた事故も過去にある)
  • 使いすぎると高い。スタートアップが「気付いたら月額200万円超えてた」みたいな事故もよくある
  • クラウド会社に依存する。AWSが落ちれば、世界中のサービスが一斉に止まる(実際過去に何度かあった)
  • 規制業界(金融、医療、政府系)は、まだオンプレも残ってる。データを国外に置けない縛りがあるため

つまりクラウドは「速くて安くて柔軟」だけど、全部クラウドにすればOKという話でもない。シンプリでは、用途に応じて使い分けるのが現実解、と整理しています。

まとめ

  • クラウド = ネット越しに借りるコンピュータ
  • 昔はオンプレ(自社サーバー)が主流だったが、2010年代から急速にクラウドにシフト
  • 「家を建てる」がオンプレ、「ホテルに泊まる」がクラウド
  • AWS / Azure / Google Cloud が世界3強
  • IaaS / PaaS / SaaS の3つの分類は覚えておくと話に出てくる
  • 万能ではない。情報漏洩、コスト管理、依存リスクは要注意

これで「クラウドに上げといて」と言われても、ピンとくるはず。

クラウドや IT 系の用語は、KPI みたいなビジネス用語より「実物が見えない」分、輪をかけて分かりにくいですよね。でも一度仕組みが分かると、急に世界がクリアに見えるはず。

技術的により正確な定義を知りたい場合は、総務省「国民のためのサイバーセキュリティサイト」が、お役所系で信頼できます。

ここでは、コンテナ、サーバーレス、マルチクラウドなど、もう一段上の話は省略しました。気になる用語が出てきたら、また別記事で扱います。