コンプライアンスとは?意味と注目される理由を簡単に解説

「コンプラ違反で炎上」「コンプラ的にNG」とよく聞く。コンプライアンス=法令遵守なのに、なぜ社内で連呼されるのか?を整理します。

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この記事の目次 8
  1. まず英語の意味から
  2. なぜ最近こんなに使われる?
  3. 「法令遵守」のもう一歩外側
  4. ニュースで聞く「コンプラ違反」の代表例
  5. コンプライアンス研修、なぜ毎年やる?
  6. コンプライアンスとガバナンスの違い
  7. 内部通報制度とコンプライアンス
  8. まとめ

社内で「コンプラ違反」「コンプラ的にNG」とよく聞きます。

「コンプライアンスって法令遵守でしょ?」 → ほぼ正解、でも実はもっと広い意味で使われていて、それを知らないと「コンプラ的に?」の話で詰まります。

整理します。

コンプライアンスは、直訳すると「法律を守ること(法令遵守)」
ただし現代のビジネスでは、法律+社内ルール+社会的な常識まで含めた「守るべきもの全部」を指す広い言葉として使われます。
「コンプラ違反」と言う時は、必ずしも法律違反ではなく 「社会通念上アウト」くらいの意味のことが多い。

まず英語の意味から

コンプライアンスは英語 compliance の和製カタカナ語。

直訳は「従うこと、応じること」。

つまり「ルールに従う」が原義。日本のビジネスでは「法令遵守」と訳されることが多い。

なぜ最近こんなに使われる?

「コンプライアンス」がここまで広まったのは、1990〜2000年代の企業不祥事の連続がきっかけ。

  • 雪印乳業の食中毒事件(2000年)
  • 三菱自動車のリコール隠し(2000年)
  • カネボウの粉飾決算(2005年)
  • ライブドア事件(2006年)

これらで「会社は法律を守る仕組みを持つべきだ」という考えが広まり、各社が「コンプライアンス部」「コンプライアンス委員会」を作り始めました。

その流れで、社員も「コンプラ意識」を持つよう求められるようになったわけです。

「法令遵守」のもう一歩外側

現代のコンプライアンスは、法律だけを守ればOK ではありません。

狭義のコンプライアンス

法令遵守

  • 会社法、税法、労働基準法など
  • 独占禁止法
  • 個人情報保護法
広義のコンプライアンス

法令+社内規則+社会通念

  • 社内規定(ハラスメント禁止、副業規定)
  • 業界ルール(広告規制、自主規制)
  • 社会の常識(炎上しない、品位を保つ)

社員が「コンプラ的に微妙ですよね」と言う時は、**多くの場合「広義」**の話。法律的にはセーフだけど、社会から叩かれそう、というニュアンス。

ニュースで聞く「コンプラ違反」の代表例

ジャンル 具体例
不正会計 売上の架空計上、粉飾決算
ハラスメント パワハラ、セクハラ、モラハラ
個人情報漏洩 顧客情報の流出、不適切な取り扱い
不適切SNS投稿 飲食店バイトの店内悪ふざけ動画
公益通報の握りつぶし 内部告発者への報復
反社会的勢力との取引 暴力団との関係
ステマ 広告であることを隠した宣伝

これら全部「コンプラ違反」と呼ばれます。

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SNS時代はリスクが激変

昔なら社内に留まっていた問題が、今はSNSで一瞬で拡散して炎上→株価下落→経営層辞任、までいくケースが普通。コンプライアンスは「会社を守る最重要装置」と認識されつつあります。

コンプライアンス研修、なぜ毎年やる?

大企業に入ると、毎年のように「コンプライアンス研修」を受けさせられます。

理由:

  1. 社員が法律やルールを忘れるのを防ぐ
  2. 新入社員に教える
  3. 不祥事発生時に「研修をやっていた」と説明できる(会社の責任軽減)
  4. ルールの変更を周知する(法律改正への対応)

正直、社員からは「またか…」と思われがちですが、会社にとっては必須の防衛策。

コンプライアンスとガバナンスの違い

似てる言葉に コーポレートガバナンス があります。違いは:

用語 視点 主体
コンプライアンス ルールを守る 社員・経営層
ガバナンス 組織を健全に動かす仕組み 取締役会・株主

コンプライアンスは「個別ルールを守る」、ガバナンスは「ルールを作って実行させる仕組み」、というイメージ。

内部通報制度とコンプライアンス

最近のコンプライアンス強化策のひとつが 内部通報制度(公益通報者保護制度)

社員が会社の不正を発見した時、安全に通報できる窓口を作る制度。2022年の改正公益通報者保護法で、社員300人超の企業に整備が義務化されました。

「内部告発者が報復されない」仕組みを作ることで、不祥事を早期に発見できる、というのが狙い。

まとめ

  • コンプライアンス = 直訳「法令遵守」、現代では「法律+社内ルール+社会通念」全部
  • 1990〜2000年代の企業不祥事連続をきっかけに重視されるようになった
  • 「コンプラ違反」と言う時は、必ずしも違法ではなく 「社会的にアウト」 のニュアンス
  • ニュースで聞く例:粉飾決算、ハラスメント、SNS不適切投稿、ステマなど
  • SNS時代は1件の違反が一瞬で炎上、会社の存続を揺るがすリスク
  • ガバナンスは「仕組み側」、コンプライアンスは「実行側」

KPIPDCAと並んで、ビジネス用語の中でも特に登場頻度が高い言葉。

詳しくは経済産業省や日本取引所グループの公的解説、各社のIRレポートなどで具体例を知ることができます。

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