PDCAとは?意味とOODAとの違いを簡単に整理

「PDCA回そう」と職場で連呼されるけど、PDCAって何?最近「PDCAは古い」と言われるのはなぜ?を、実例で整理します。

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この記事の目次 7
  1. まず、それぞれの中身
  2. 具体例:ダイエットで考える
  3. なんでPDCAは大流行したの?
  4. ところが最近、「PDCAは古い」と言われる
  5. それでもPDCAが必要な場面はある
  6. なぜ「Check」が一番難しい
  7. まとめ

新入社員研修で必ず教わる、PDCA。

「PDCAを回せ」「PDCAを徹底しろ」と上司が言うけど、

「ちゃんと説明できる人、どれだけいる?」

最近では「PDCAは古い、OODAだ」みたいな話も聞きます。整理します。

PDCAは、「計画→実行→確認→改善」を繰り返して、仕事を少しずつ良くしていくサイクルのこと。
Plan(計画)、Do(実行)、Check(確認)、Action(改善)の頭文字。
1950年代にアメリカで生まれて日本で大流行した、ビジネス用語の 超ロングセラーです。

まず、それぞれの中身

4つのステップを順番に回します。

  1. Plan(計画):目標と、やることを決める
  2. Do(実行):計画どおりにやってみる
  3. Check(確認):結果を測って、計画通りに行ったかチェック
  4. Action(改善):うまくいかなかった点を直して次の計画へ

そして Action が終わったら、また Plan に戻る。これを延々と繰り返すことで、仕事が少しずつ良くなる、というのが基本思想です。

具体例:ダイエットで考える

抽象的すぎるので、ダイエットで例えます。

ステップ 内容
Plan 「3ヶ月で5kg痩せる。毎日30分歩いて、間食やめる」
Do 1ヶ月、計画通りやってみる
Check 体重を測ったら、たった1kgしか減ってない
Action 「歩く時間を1時間に増やそう。間食やめるだけじゃ無理」
Plan また計画を立て直す(改善版)

これがダイエットのPDCAサイクル。やりっぱなしじゃなく、定期的に振り返って改善するのがミソ。

ここだけ覚える

PDCA = 「やりっぱなしにしないで、振り返って改善するクセ
これを4つの言葉で表しただけ。

なんでPDCAは大流行したの?

PDCA は1950年代、アメリカの統計学者 W・エドワーズ・デミングが日本で講演した時に紹介したのが起点。

戦後の日本企業がこれを徹底的に取り入れ、「日本車の品質は世界一」と言われるまでに成長しました。トヨタの「カイゼン」もPDCAの考え方が根っこにあります。

日本では「PDCAを回す」というフレーズが、もはや日常語になりました。

ところが最近、「PDCAは古い」と言われる

ここ数年、ビジネス書やセミナーで「PDCAはもう古い、OODAだ」と言われることが増えました。なぜか?

理由は、現代のスピードに合ってないから。

PDCA

慎重・確実型

  • 計画にしっかり時間をかける
  • サイクルが長い(月単位、年単位)
  • 工場の品質管理に向いてる
  • 状況が安定してる時に強い
OODA(ウーダ)

スピード・適応型

  • 計画より「観察」と「判断」重視
  • サイクルが超速い(分単位、秒単位)
  • 軍事から来た考え方
  • 状況が激変する時に強い

つまり、

  • PDCA:工場の製造ラインみたいに「同じ事を繰り返し改善する」場面に向いてる
  • OODA:戦場やスタートアップみたいに「状況が刻々と変わる」場面に向いてる

現代のIT・ベンチャー企業の現場では、PDCAでは追いつかないスピード感のことが多いから、OODA が注目されてる、というわけ。

それでもPDCAが必要な場面はある

「古い」とは言われますが、PDCAが廃れたわけではありません。

  • 製造業の品質管理:今でもPDCAは現役
  • オペレーション業務:ルーチンワークの改善はPDCAが向く
  • 教育・人材育成:個人の成長サイクルにはPDCAが分かりやすい

要は、**「状況が安定してる時はPDCA、激変する時はOODA」**と使い分けるのが今の主流です。

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そもそも「回ってない」職場が多い

「PDCA回せ」と言う割に、「Plan しかやらない」「Do して終わる」「Check の数字を見ない」職場、多くないですか。
シンプリでは、PDCA の正しい使い方より、まず Check(振り返り)を習慣化するのが現実的だと考えます。

なぜ「Check」が一番難しい

PDCA の4ステップで、いちばん落ちやすいのが Check(確認)

理由:

  • 計画通りに進まなかった時、「失敗を見たくない」気持ちが働く
  • 数字を集計するのが面倒
  • 上司や顧客から「次のPlanを早く出せ」と言われる

その結果、Check をスキップして次のPlan に行く人が多い。すると改善が起きず、ただのDo繰り返しになって PDCA が意味を成さなくなる。

「PDCA を回せてる人= Check を欠かさない人」と言ってもいいくらい、ここが鍵です。

まとめ

  • PDCA = Plan(計画)→ Do(実行)→ Check(確認)→ Action(改善)の繰り返し
  • 1950年代から続くロングセラーのビジネスフレームワーク
  • ダイエットも仕事も、PDCAで「やりっぱなしじゃなく改善する」のが本質
  • 最近は「スピードに合わない」と言われ、OODAという代替も注目
  • ただし状況が安定してる場面ではPDCAは今も有効
  • 4ステップで最も大事で、最も飛ばされやすいのが「Check」

KPIと並んで、ビジネス用語のロングセラー。「PDCAを回す」と「KPIを追う」はセットで使われることが多いです。

詳しくは経済産業省などの公的解説サイトや、戦後の日本品質管理の歴史書を当たると深く知ることができます。

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