行政書士と司法書士の違いは?仕事・難易度・年収

名前が似ていて混同されがちな行政書士と司法書士。実は仕事も試験の難しさもかなり違います。何を頼めるか・なる難易度・年収の目安を、まとめて比較します。

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この記事の目次 6
  1. 仕事内容のちがい
  2. なるための難易度:司法書士のほうが一段上
  3. 年収のちがい:どちらも「独立次第」で幅が大きい
  4. どっちに頼む?ケース別
  5. よくある誤解
  6. まとめ

「相続の手続き、行政書士と司法書士、どっちに頼めばいいの?」

名前が似ていて、両方とも「街の法律家」みたいなイメージ。でも、任せられる仕事も、なる難易度も、けっこう違います。混同して間違った方に相談すると二度手間になることも。整理します。

ざっくり言うと、
行政書士=役所に出す書類づくり・許認可の専門家(「書類」の人)。
司法書士登記(不動産や会社の名義登録)の専門家(「登記」の人)。
一番の分かれ目は 「登記ができるかどうか」。登記は司法書士の独占業務です。

仕事内容のちがい

一番混乱するポイントなので、先に「何を頼めるか」で分けます。

行政書士

役所に出す書類・許認可

  • 建設業・飲食店などの営業許可申請
  • 車庫証明、自動車の名義変更
  • ビザ・在留資格の申請
  • [内容証明](/article/naiyou-shoumei)・[遺言書](/article/yuigon-sho)などの書類作成
司法書士

登記と法務局まわり

  • 不動産の名義変更(相続・売買の登記)
  • 会社設立の登記
  • 抵当権の抹消・設定
  • 簡易裁判所での訴訟代理(認定司法書士のみ)

覚え方はシンプルで、「登記」が出てきたら司法書士、「許可・届け出」なら行政書士。相続で「不動産の名義を変える」なら登記なので司法書士、「役所に許可をもらう」系なら行政書士です。

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会社設立は「両方」が関わることも

会社をつくるとき、定款など役所向けの書類は行政書士でも作れますが、設立の「登記」は司法書士の独占。だから会社設立をまるごと頼むと、司法書士(+提携の税理士)に行き着くことが多いです。「両方できる領域」もあるが、登記の一線だけは司法書士、と押さえればOK。

なるための難易度:司法書士のほうが一段上

どちらも国家資格ですが、試験の難しさはかなり差があります。

行政書士 司法書士
試験 年1回・マークシート中心+記述 年1回・択一+記述(登記の実務的な問題)
合格率の目安 10%前後 4〜5%前後
学習量の目安 数百〜1,000時間 3,000時間級とも言われる難関
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「どっちも同じくらいの資格」ではない

名前が並びで語られるので同格に見えますが、学習量・合格率では司法書士のほうが明確に難関とされます。行政書士が易しいという意味ではなく(十分な難関です)、司法書士がさらに上、という関係です。

年収のちがい:どちらも「独立次第」で幅が大きい

士業の年収は、勤務か独立開業か、顧客をどれだけ持てるかで大きく変わります。あくまで目安として。

行政書士 司法書士
働き方 独立開業が中心 独立開業/司法書士法人勤務
年収の目安 400〜600万円前後(開業して軌道に乗れば上振れ) 600万円前後〜(登記需要を安定して取れると高め)
稼ぎ方の特徴 許認可の得意分野を持つと強い 相続・不動産取引が多い地域で安定しやすい

どちらも「資格を取れば高収入が確定」ではなく、開業してどれだけ仕事を取れるかで決まる世界。平均値だけ見て判断しないほうがいいタイプの職業です。

どっちに頼む?ケース別

  • 親の家を相続して名義を変えたい → 登記なので 司法書士(あわせて相続税相続放棄の検討も)
  • 飲食店を開くので営業許可がほしい行政書士
  • 会社をつくりたい → 書類は行政書士でも、登記まで含めるなら 司法書士社団法人など法人の種類も参考に)
  • お金を貸した相手に督促したい → 少額なら認定 司法書士内容証明作成は行政書士でも可

よくある誤解

  • 「行政書士は司法書士の下位資格」→ ✕。上下ではなく、担当領域が違う別の資格
  • 「相続はどっちでもいい」→ △。書類作成は行政書士、名義変更(登記)は司法書士。中身で分かれる
  • 「行政書士も登記を代行できる」→ ✕。登記の代理は司法書士の独占業務
  • 「弁護士がいれば両方いらない」→ △。弁護士は広く扱えるが、登記実務や許認可は司法書士・行政書士のほうが身近で費用も抑えやすい場面が多い

まとめ

  • 行政書士 = 役所に出す書類・許認可の専門家(「書類」の人)
  • 司法書士 = 登記(名義の登録)の専門家(「登記」の人)
  • 分かれ目は 「登記かどうか」。登記は司法書士の独占
  • 難易度は 司法書士のほうが一段上(合格率4〜5% vs 10%前後)
  • 年収はどちらも 独立して仕事をどれだけ取れるか 次第

似た名前でも、頼める仕事はハッキリ違います。困ったら「登記が絡むか?」を最初に考えると、どちらに相談すべきかが見えてきます。

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