後期高齢者医療制度とは?対象者と窓口負担

75歳になると切り替わる後期高齢者医療制度。窓口負担・保険料・他の保険との違いを、本人・家族目線でまとめます。

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この記事の目次 10
  1. 後期高齢者医療制度の正体
  2. 対象になる人
  3. 窓口負担
  4. 保険料
  5. 加入時の手続き
  6. 他の医療保険との違い
  7. 高額療養費との関係
  8. 制度への批判と課題
  9. 申請が必要な制度(覚えておくと得)
  10. まとめ

75歳になると今までの健康保険から切り替わるのが 後期高齢者医療制度

「親が来年75歳、何が変わる?」「保険料は?」「窓口負担は1割のまま?」

を整理します。

後期高齢者医療制度は、「75歳以上(および一定の障害がある65歳以上)の人が加入する独立した医療保険制度」です。
2008年に始まり、それまでの老人保健制度に代わるものとして導入。
窓口負担は 原則1割(一定所得以上は2〜3割)。保険料は年金から天引きが基本で、平均月7,000円程度です。

後期高齢者医療制度の正体

後期高齢者医療制度は、「高齢者の医療費を支える独立した保険制度」 です。

特徴:

  1. 75歳の誕生日から自動加入
  2. それまでの[健康保険](/article/kenkou-hoken)・国民健康保険から切り替え
  3. 都道府県単位の広域連合が運営
  4. 1人1人が被保険者(扶養家族の概念なし)
  5. 保険料は年金から天引き(特別徴収)が基本

「働き世代の保険料負担」と「高齢者本人の負担」の両方で運営されています。

対象になる人

加入対象:

対象 加入時期
75歳以上の全員 75歳の誕生日から自動加入
65〜74歳で一定の障害がある人 申請により加入可能

会社員・自営業・専業主婦すべて区別なく、75歳になったら全員が加入 します。

窓口負担

医療機関での自己負担割合:

所得区分 窓口負担
一般所得(住民税課税世帯) 1割
一定以上所得 2割
現役並み所得 3割
住民税非課税世帯 1割(限度額さらに低い)

「現役並み所得」の目安は 単身で年収約383万円超、夫婦合計で約520万円超。年金生活でこの水準を超える人は限定的です。

保険料

平均月7,000円程度ですが、所得で大きく変動:

保険料 = 均等割(一人いくら)+ 所得割(所得 × 割合)
所得区分 年間保険料の目安
住民税非課税 約1〜2万円(軽減あり)
平均的年金受給者 約7〜10万円
現役並み所得者 上限80万円台

都道府県によって料率が違うので、地域差があります。

加入時の手続き

基本的に 手続き不要

  • 被保険者証が74歳の誕生日前月に郵送される
  • 75歳の誕生日から有効
  • 旧保険証は使えなくなる
  • 子どもの扶養に入っていた人も自動的に独立

ただし住所変更・所得変動があった場合は市役所に届出が必要です。

他の医療保険との違い

過去の制度との比較:

健康保険(74歳まで)

職業で別々

  • 会社員:[健康保険](/article/kenkou-hoken)
  • 自営業:国民健康保険
  • 扶養家族の概念あり
  • 窓口負担3割(70〜74歳は2割)
後期高齢者医療(75歳〜)

全員共通

  • 職業に関係なく全員が加入
  • 個人単位(扶養なし)
  • 窓口負担1割(所得高で2〜3割)
  • 保険料は年金天引き

「家族に扶養されていた人」が個人で保険料を払うようになる点が、家計上の大きな変化です。

高額療養費との関係

高額療養費制度も併用できます:

所得区分 外来(個人)上限 外来+入院(世帯)上限
現役並み所得 区分ウと同じ 区分ウと同じ
一般 18,000円/月 57,600円/月
住民税非課税 8,000円/月 24,600円/月

外来18,000円が上限なので、高齢になっても医療費負担が爆発しない仕組み。これが後期高齢者医療制度の大きな安心材料です。

制度への批判と課題

正直に書きます:

!

「後期高齢者」という呼称への抵抗感

「後期」という名前が「人生の終盤」を連想させるとして、当初は批判が多かった制度。また、現役世代の保険料負担が大きく、世代間対立を生む構造との指摘もあります。改革議論は今後も継続予定です。

主な課題:

  • 現役世代の保険料負担:制度の約4割が現役世代の保険料からの拠出金
  • 高齢者の窓口負担引き上げ議論:2022年に2割負担導入
  • 地域格差:都道府県で保険料・サービスに差
  • 医療費総額の増大:年間約18兆円規模

申請が必要な制度(覚えておくと得)

知っていると損しないもの:

  • 限度額適用認定証高額療養費の窓口負担軽減
  • 特定疾病療養受療証:人工透析・血友病等の人は月1万円上限
  • 入院時食事療養費の減額:住民税非課税世帯
  • 葬祭費:被保険者死亡時に5万円程度(自治体により異なる)

家族や本人が忘れがちなので、市役所への問い合わせ推奨です。

まとめ

  • 後期高齢者医療制度 = 75歳以上の全員が加入する独立した医療保険
  • 2008年スタート、都道府県単位の広域連合が運営
  • 窓口負担は 原則1割(一定所得2割、現役並み3割)
  • 平均保険料は 月7,000円程度、年金から天引き
  • 高額療養費制度と併用で月の医療費上限が低く設定
  • 制度の現役世代負担が課題、改革議論継続

健康保険介護保険高額療養費制度障害年金と並んで、超高齢社会の必須知識です。

詳しくは 厚生労働省 後期高齢者医療制度 や各都道府県の広域連合のサイトが一次情報源です。

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