遺族年金とは?もらえる条件と金額

「配偶者が亡くなったら年金は?」遺族基礎年金と遺族厚生年金、もらえる人・金額・申請を整理します。

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この記事の目次 11
  1. 遺族年金の正体
  2. 遺族基礎年金と遺族厚生年金
  3. 遺族基礎年金の支給対象と金額
  4. 遺族厚生年金の支給対象と金額
  5. 中高齢寡婦加算
  6. 受給の3条件
  7. 受給できない例
  8. 支給期間
  9. 申請の流れ
  10. 公的保障 vs 民間生命保険
  11. まとめ

「夫が亡くなったら年金はどうなる?」「子どもがいると違うの?」

家族の万一に備える上で必須の知識が 遺族年金

「いくらもらえる?」「どれくらいの期間?」「条件は?」「生命保険と関係ある?」

を整理します。

遺族年金は、「年金加入者が亡くなった時、残された家族に支給される国の年金」です。
2種類あり、遺族基礎年金([国民年金](/article/kokumin-nenkin)から)遺族厚生年金(厚生年金から)
会社員の遺族なら両方もらえる可能性があり、子のいる配偶者なら 年200万円超になることも。[生命保険](/article/seimei-hoken)の必要額を考える前提知識です。

遺族年金の正体

遺族年金は、「働き手を失った家族の生活を支える国の年金」 です。

特徴:

  1. 2種類:遺族基礎年金・遺族厚生年金
  2. 加入していた年金で決まる:国民年金 or 厚生年金
  3. 残された家族の構成でもらえる金額が変わる
  4. 非課税([所得税](/article/gensen-choushuu)・住民税かからない)
  5. 受給に申請が必要(自動振込ではない)

生命保険の必要保障額を計算する時の前提となります。

遺族基礎年金と遺族厚生年金

2階建ての構造:

遺族基礎年金

国民年金から

  • 故人が[国民年金](/article/kokumin-nenkin)加入
  • 子のある配偶者 or 子のみ受給
  • 子のいる配偶者:年約81万円+子加算
  • 子のない配偶者は対象外
遺族厚生年金

厚生年金から

  • 故人が厚生年金加入
  • 配偶者・子・父母・孫・祖父母が受給可能
  • 給与に比例した額(給与の約3/4相当)
  • 子のない配偶者にも支給

会社員の妻なら両方 もらえる可能性があり、自営業の妻は遺族基礎年金(子があれば)のみです。

遺族基礎年金の支給対象と金額

詳細:

対象 条件
子のある配偶者 18歳到達年度末まで(障害ある子は20歳まで)の子がいる
子のみ 配偶者がいない場合

金額(2024年度):

基本:年816,000円(月68,000円)
+ 子の加算:1人目・2人目 各234,800円
+         3人目以降 各78,300円

子2人なら年128万円程度。

遺族厚生年金の支給対象と金額

範囲が広い:

順位 対象
1位 妻、または55歳以上の夫
2位 子(18歳到達年度末まで)
3位 55歳以上の父母
4位 孫(18歳到達年度末まで)
5位 55歳以上の祖父母

金額:故人の老齢厚生年金の約3/4

平均的な会社員の場合:

  • 平均給与 月35万円・加入30年 → 老齢厚生年金 年90万円程度
  • 遺族厚生年金 = その3/4 = 年約68万円

中高齢寡婦加算

子のない・あるいは子が18歳超になった妻向けの追加給付:

  • 40〜65歳の妻 で子の遺族基礎年金が終わった人
  • 年約61万円 が遺族厚生年金に加算
  • 厚生年金加入者の妻に限る

「子どもが成人したら年金減」を防ぐ仕組みです。

受給の3条件

支給を受けるには:

  1. 故人の保険料納付要件(死亡日の前々月までに納付期間が2/3以上、または直近1年に未納なし)
  2. 遺族の生計維持要件(故人によって生計を維持されていた)
  3. 遺族の年齢・続柄要件(配偶者・子・父母等)

保険料未納が多いと受給できない ケースがあります。

受給できない例

注意したいケース:

状況 理由
故人の保険料未納が多い 納付要件を満たさない
子のない夫が妻死亡 55歳以上でないと遺族厚生年金不可
離婚した元配偶者 「生計維持」関係なし
故人の年収が著しく低い 厚生年金保険料が極小
内縁関係(未届) 事実婚は条件あり

「妻が亡くなった夫」が受給できないケースは2025年改正で見直しが議論中です。

支給期間

いつまでもらえるか:

  • 遺族基礎年金:子が18歳到達年度末まで(障害児は20歳)
  • 遺族厚生年金:原則終身(妻なら一生もらえる)
  • 30歳未満の子なし妻:5年で打ち切り
  • 再婚した場合:その時点で受給権消滅

子のいる妻なら 一生+子の加算 という強力な保障になります。

申請の流れ

実際の手続き:

  1. 故人の死亡届を提出(市区町村役所)
  2. 年金事務所 or 街角の年金相談センターで申請
  3. 必要書類:年金請求書・戸籍謄本・死亡診断書・住民票・通帳等
  4. 審査(2〜3ヶ月)
  5. 「年金証書」が届き、支給開始

時効は5年(死亡日から5年以内に請求)。それを過ぎると遡及できません。

公的保障 vs 民間生命保険

生命保険の必要保障額を計算する時、遺族年金を必ず引きます:

💡

過剰な生命保険を避ける鉄則

会社員(厚生年金)の妻なら、遺族基礎年金+遺族厚生年金+中高齢寡婦加算で 年150〜200万円を一生受け取れる場合があります。これを計算に入れずに3,000万・5,000万の生命保険に入ると、ほぼ確実に過剰です。

まとめ

  • 遺族年金 = 年金加入者が亡くなった時、残された家族が受け取る年金
  • 2種類:遺族基礎年金(国民年金)と遺族厚生年金(厚生年金)
  • 子のある配偶者なら 年150〜200万円 受給する例も
  • 自営業(国民年金のみ)の家族は遺族厚生年金なしで保障が薄い
  • 非課税で生涯受給可能(妻なら)
  • 生命保険の必要額を計算する時の前提として必須知識

国民年金障害年金生命保険健康保険と並ぶ、社会保障の柱の一つです。

詳しくは 日本年金機構 遺族年金 が一次情報源です。

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