年末調整とは?確定申告との違い

毎年11月ごろ会社から書類が配られる年末調整。なんとなく書いて出してるけど、これって何の手続き?なぜお金が戻ってくるの?確定申告との違いまで整理します。

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この記事の目次 7
  1. なぜ「調整」が必要なの?
  2. お金が戻る・追加で取られるケース
  3. 確定申告との違い
  4. 年末調整では「できない」控除
  5. 提出する主な書類
  6. よくある誤解
  7. まとめ

毎年11月ごろになると、会社から「年末調整の書類」が配られます。

保険料の控除証明書を貼って、名前を書いて提出。なんとなくやっているけど「そもそも何の手続き?」「なんで年明けにお金が戻ってくるの?」がよく分からない人は多い。整理します。

年末調整とは、会社が毎月の給料から「とりあえず」で天引きしてきた所得税を、年末に正しい金額に計算し直して、払いすぎを返す(または足りない分を集める)手続きのこと。
[源泉徴収](/article/gensen-choushuu)で多めに引かれていた税金が、たいていは 「還付金」として戻ってくる
会社員にとっては、自分で[確定申告](/article/kakutei-shinkoku)をしなくて済む「会社が代わりにやってくれる税金の精算」です。

なぜ「調整」が必要なの?

カギは、毎月の天引きが「正確な金額ではない」ことにあります。

会社は毎月の給料から所得税を源泉徴収(天引き)していますが、これは「だいたいこのくらいだろう」という仮の金額。1年が終わってみないと、本当の税額は決まりません。

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なぜ毎月の天引きが多めになるのか

毎月の天引きは「生命保険料控除」や「扶養が増えた」などの事情を反映していません。これらは年末にまとめて申告するもの。だから天引きの段階では控除が引かれておらず、結果として多めに取られている。それを年末に精算して返すのが年末調整、というわけです。

お金が戻る・追加で取られるケース

年末調整の結果は、人によって変わります。

還付(戻る)

多くの人がこちら

  • 生命保険・地震保険に入っている
  • 扶養家族が増えた
  • iDeCoの掛金を払っている
  • 住宅ローン控除(2年目以降)
徴収(取られる)

少数

  • 扶養家族が減った
  • 年の途中で給料が大きく上がった
  • ボーナスが想定より多かった

年末調整でお金が戻ってきた」とよく聞くのは、控除を反映すると税金を払いすぎていた人が多いから。逆に扶養が減った人などは、追加で取られることもあります。

確定申告との違い

ここが一番ややこしいところ。表で整理します。

項目 年末調整 確定申告
やる人 会社(勤め先) 自分
対象 会社員・パートなど 自営業・フリーランス、控除を追加したい会社員
時期 11〜12月 翌年2月16日〜3月15日
手間 書類を出すだけ 自分で申告書を作る

ざっくり言うと、会社員の税金の精算を会社が代わりにやるのが年末調整自分でやるのが確定申告。多くの会社員は年末調整だけで完結します。

年末調整では「できない」控除

ただし、年末調整で精算できない控除もあります。これらは会社員でも自分で確定申告が必要です。

  1. 医療費控除:1年で医療費が10万円を超えたとき
  2. ふるさと納税(ワンストップ特例を使わない場合)
  3. 住宅ローン控除の1年目(2年目以降は年末調整でOK)
  4. 寄付金控除
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年末調整したのに確定申告、もアリ

「年末調整は会社がやってくれたから自分は何もしなくていい」と思いがちですが、医療費が多くかかった年やふるさと納税をした年は、追加で[確定申告](/article/kakutei-shinkoku)すればさらに税金が戻ります。年末調整と確定申告は、どちらか一方ではなく両方やる年もある、と覚えておくと損しません。

提出する主な書類

会社から配られる、名前の長い書類たち。中身はこうです。

書類 ざっくり何のため
扶養控除等申告書 扶養している家族を申告する
保険料控除申告書 生命保険・地震保険などを申告する
基礎控除申告書など 本人の基礎控除や配偶者控除を申告する

保険会社から秋ごろ届く「控除証明書(はがき)」を、なくさず添付するのがポイント。これが還付額に直結します。

よくある誤解

  • 「年末調整=全員必ずお金が戻る」→ ✕。多くは戻るが、扶養が減った人などは追加で取られることもある
  • 「年末調整すれば確定申告は絶対に不要」→ ✕。医療費控除・ふるさと納税などは別途確定申告が必要
  • 「掛け持ちのバイトも全部まとめて年末調整される」→ ✕。年末調整できるのは1つの勤め先だけ。2か所以上で働くなら確定申告が必要なことが多い

まとめ

  • 年末調整 = 会社が天引きした所得税を、年末に正しい額に精算する手続き
  • 毎月の源泉徴収は仮の金額。控除を反映して払いすぎを返す
  • 多くの人は「還付金」が戻るが、追加徴収のケースもある
  • 確定申告との違いは「会社がやるか、自分でやるか」
  • 医療費控除・ふるさと納税・住宅ローン控除1年目は、別途確定申告が必要
  • 保険の控除証明書は還付額に直結するので、なくさず提出を

源泉徴収確定申告控除とあわせて読むと、給料から引かれる税金の全体像がつかめます。

正確な手続きは 国税庁 年末調整 が一次情報として確実です。

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